【調査】スマホゲーム✕異業種コラボ、飲食店・小売など様々な業種が増加傾向
~位置ゲーム ✕ 観光業など定着化した取り組みも~
スパイスマートは、スマホゲームの異業種とのコラボについて調査をおこなった。
スマホゲームの「コラボ調査」は、スパイスマートで運営するLIVEOPSISでデータ取得しているヒットタイトル(※)を対象として、毎年定期的におこなっている。
(※リリース後一度でも200位以内に入ったタイトル)
スマホゲームと異業種間のコラボは、年々増加の一途をたどっており2024年も増加傾向にある。今回はその異業種間との取り組み・企画内容にスポットを当て、調査をおこなった。
調査概要
期間:2023年~2024年に発表/実施されたコラボレーション
対象:プレスリリース、公式サイト、公式SNSにてコラボレーションの実施が行われたタイトルのうち、以下に該当するコラボを調査
・業種が「ゲーム」や「漫画・アニメ」のIPではないこと
・アプリゲームキャラクターの商品化をメインとしたものではないこと。
→相互コラボレーションではなく、アプリゲームの商品ライセンスアウトに重きが置かれている為
・コラボ先側でもアプリゲーム側の宣伝、告知の協力を何かしらの形で行っている事
・告知のみを行うエイプリルフール企画ではなく、実際に実装されたもの
これまではスマホゲーム×IPタイトルのコラボが主流だったが、年々飲食店・小売店にスマホをはじめとしたオンラインサービスが取り入れられるようになった業種は、スマホゲームとの親和性が高いコラボ先として注目されてきた。
また近年はジャンルとして「位置情報」であったり、「スポーツ」を主軸としたアバターを取り扱うゲームタイトルを中心として、各地方との取り組みや実際のアイテムをゲームアプリ内に実装するなど、異業種とのコラボの幅は広くなってきている。
業種別にコラボ事例を調査すると、アニメ・マンガ・ゲームIPが最も多い割合を占める大勢は変わらないものの、2024年に入り特に飲食店や飲料メーカー・Vtuber・小売業との事例が昨年に比べ増加傾向にあった。
また増加傾向にあったジャンルのうち、2023年の調査時と比べても「観光」に位置づけられるレジャー施設、鉄道、自治体と位置情報ゲームとの「現地に足を運んで楽しむコラボ」事例が増加傾向にある。(事例全体における割合は、2023年:35.0%、2024年10月までで:31.5%と2022年の1%未満に比べ引き続き多い。)
調査事例紹介①:全国各地とコラボした『信長の野望 出陣』
岐阜・福井・滋賀の3県を舞台としたご当地イベントを開催。
ゲーム内キャラクターとともに、位置情報、GPS機能を用いて3県の施設・史跡を実際に巡り、チェックインをし、ミッションクリアを目指す。ポイント全てにチェックインし画面を提示するとアクリルスマホスタンドがプレゼントされた。
ランキングに影響はなかったものの、『信長の野望 出陣』は全国各地とコラボをおこなっている。位置情報/GPS機能を用いたコンテンツをアプリ内で用意することで、コラボ先側も集客イメージがつきやすく、コラボ成立の後押しになったと考えられ、地方コラボを定着化できたケースと言える。
調査事例紹介②:リアル店舗もジャックした『ウマ娘 プリティーダービー』×『KFC』
KFCネットオーダー限定のスペシャルセットを販売した『ウマ娘 プリティーダービー』×『KFC』コラボ事例もある。セット購入でユーザーには限定サポートカード&回復アイテムがプレゼントされたほか、3.5周年記念CMやラッピング店舗なども実施された。
ゲームアプリ側でも、特別ログインボーナスのほか、新規でゲームを開始した全員に「KFCオリジナルチキンバーレル」プレゼントなどを実施した。
コラボスタート後、グロスランキング1位に到達(※)。
※同時期に実施された3.5th Anniv.ガチャの影響もある可能性はあるが、このガチャもコラボきっかけでウマ娘をスタートしたユーザーが利用したと考えると、コラボイベントはゲーム活性化におおいに役立ったと考えられる。
事例で紹介したゲームアプリ側・コラボ先側のクリエイティブ詳細や、その他に調査した異業種コラボ事例は調査レポートで詳しく紹介している。
なお、調査レポートはスパイスマートが提供するLIVEOPSIS(ライブオプシス)会員向けに配信中。