【調査】スマホゲームシリーズ展開の実態を調査。約70%が5年以内に新作を投入
〜33タイトルを調査・分析。シリーズ作の約7割が別ジャンルや続編、「代表作」創出戦略を紐解く〜
株式会社スパイスマートは、アプリゲームにおけるシリーズ展開の傾向と実態を明らかにするため33タイトルを対象とした調査を実施し、最新レポートとして公開しました。本リリースではその一部の事例を紹介します。
【調査概要】
調査期間・対象:2025年6月時点のアプリゲームでシリーズ展開が確認できた全33タイトル
調査内容:オリジナル作の配信開始年、後続作の形式(続編・スピンオフ・リメイク等)や初作からの経過期間、ジャンル、作品詳細など
2025年6月リリースの『Shadowverse: Worlds Beyond』(Cygames)は、シリーズ新作として配信開始と同時にセールスランキング及びフリーランキングともに1位を記録し大きな話題となっています。2016年にサービスを開始した『シャドウバース』の世界観やキャラクターを活かしつつ、カードバトルの戦略性やユーザー同士のコミュニティ機能を大きく進化させた本作は、代表事例の一つと言えます。

シリーズ作の登場は「サービス開始から4~5年以内」が最多
調査対象となった33タイトルのうち、約70%にあたる23タイトルが“同規模以上の続編”または“別ジャンル作品”として展開されていることが分かりました。また、スピンオフ作品の割合は約48%(16タイトル)、リメイク作品は約12%(4タイトル)となりました。
また、全体の21タイトル(約66%)が、元となったアプリゲームの配信から5年以内に1作目の後続作品をリリース。特に4〜5年目に登場したケースが最も多く、この期間がシリーズ展開における主流となっています。

それよりも短い1〜2年以内にシリーズ展開を行ったタイトルは少数となり、ユーザー接点を広げるためのスピンオフ作品やカジュアルゲーム形式が中心でした。同規模以上の続編や別ジャンルへの展開は開発に一定の期間を要することから、結果として4〜5年以内の提供が多数を占める結果となったと考えられます。
事例①:『サマナーズウォー』——ジャンル横断したシリーズ拡張
グローバルで累計2億ダウンロードを記録した『サマナーズウォー: Sky Arena』は、1作目のRPGを基点に、戦略RPG→MMORPG→放置型RPGなど異なるジャンルへの展開を進めています。最新作『サマナーズウォー:ラッシュ』(事前登録受付中)では、放置型とタワーディフェンスを融合したプレイ方式を採用し、従来作品を活かした新たなプレイ体験が期待されます。
事例②:『ドールズフロントライン』——ゲーム性を進化させる同時系列シリーズ
『ドールズフロントライン』全作品は一貫してジャンルは戦略RPG。2022年のスピンオフ『ニューラルクラウド』では戦術人形の内面を描く探索型ローグライクRPGに、2024年の続編『ドールズフロントライン2:エクシリウム』では前作の10年後を描く3DタクティカルRPGに進化。時系列を共有しつつ異なる世界観とゲーム性を展開することで、ユーザー層の拡大にもつながっています。
事例③:『レイヴン』──グラフィック進化とMMORPG化による再展開
2015年に配信を開始したアクションRPG『レイヴン』は、日本版のサービス終了後も韓国で長期間運営が続いていました。2025年5月に配信された続編『レイヴン2(RAVEN2)』では、Unreal Engineを活用した高品質なグラフィック表現とMMORPGへの進化により、壮大なストーリーと爽快なアクションが両立した作品となりました。
2025年『アプリゲームのシリーズ展開調査』全33タイトルの事例付きレポートご提供
スパイスマートでは、今後もIPホルダーやゲームパブリッシャー企業様に向けて、市場動向やトレンドを定量・定性の両側面から調査・分析し、ビジネス活用可能な情報提供を進めてまいります。
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