【調査】China Joy 2025 日系企業・コンテンツ出展状況
〜中国市場における日本企業・日本発IPの動向を現地レポート〜
株式会社スパイスマートは、2025年8月に上海で開催されたアジア最大級のゲームイベント「China Joy 2025 (チャイナジョイ)」において、日本企業および日本発IPの出展状況を現地調査しました。
本調査は、スパイスマートが提供するスマホゲーム専門の運営ソリューション「LIVEOPSIS」会員向けに、定期的に配信している海外ゲームイベント調査の一環です。海外市場への進出を検討する企業にとって、来年以降の出展方針を検討する際の判断材料となることを目指すと同時に、来月開催される「東京ゲームショウ2025」と合わせ、中国市場における日本企業やIPの動向を把握することで、アジア市場戦略を読み解く手がかりとなると考えています。
2025年のChina Joyは、来場者41万人超・出展743社と過去最大規模となりました。本リリースでは、BtoCホールを中心に日本企業および日本発IPタイトルの出展概況についての現地調査に基づき、スパイスマートが注目したトレンドの一部を紹介します。

【調査概要】
調査期間:2025年8月1日(金)~ 8月4日(月)
調査対象:China Joy 2025における出展ブースのうち、BtoCを中心に日本企業やタイトルの出展状況のほか日本IPタイトルとのコラボレーション事例
調査内容:イベント全体概況や開催結果および出展企業・タイトル名、出展内容、ブース概況など
新作発表や先行体験の舞台としての「China Joy」
今年のChina Joyでは、新作タイトルの情報解禁や先行体験が相次いで見られました。代表的な事例として、以下のタイトルが挙げられます。
日本企業事例:『Pragmata』(カプコン)
8月のgamescomでの一般試遊に先駆けて、PlayStationブースで開発者による初の実機プレイセッションがおこなわれました。
日本発IP事例:『BLEACH 境・界 刀鸣』(Nuverse)
ブース試遊エリアで体験できた本タイトルは、1ヶ月前におこなわれたクローズドβテストのユーザー意見を反映されていたという来場者の声も。
また、PlayStationブースでは中国開発タイトル『Lost Soul Aside(失落之魂)』は世界同時発売を前にした「中国先行プレイ」という位置付けで試遊ブースが設けられ、長蛇の列ができているのが現地で確認できました。
いずれも世界的な注目を集める発表や先行体験だったとも言え、これらの動きからChina Joyが巨大な中国市場で行われるイベントというだけでなく「新作発表・先行公開の場」として機能し始めていることがうかがわれました。

物販・カード市場で広がる日本発のIP人気
今年のChina Joyでは、日本発の人気IPが物販ブースエリアでも人気を集めていました。その中にはANIPLEXやKADOKAWAグループなどのライセンサーが出展し、『魔法少女まどか☆マギカ』をはじめ、『鬼滅の刃』『Fate/Grand Order』『新世紀エヴァンゲリオン』『ブルーロック』『ソードアート・オンライン』などの人気IP商品が並び、多くの来場者が列をつくりました。また日本IPを題材にした高級フィギュアの販売や大型フィギュア展示を目玉とする出展ブースも見られました。
さらに、複数のカードメーカーが日本IPを題材にしたコレクターズカードを出品・販売。2025年は物販だけで1ホールを占めるほどの出展規模で、日本IPが会場において目玉となりうるコンテンツとしての立ち位置を確立していることが確認できました。

レポートについて
この「China Joy 2025 日系企業・コンテンツ出展調査」は、スパイスマートが提供する運営ソリューション『LIVEOPSIS』にて配信中。今後もスパイスマートでは、China Joyをはじめとして海外の大型ゲームイベントでの出展傾向や日本IP展開を今後も継続的に調査・分析していきます。
調査レポートをご希望の企業ご担当者様は、以下よりお問い合わせください。