【調査】2024年スマホゲーム市場の総括レポートを配信。トップ100以内に新規タイトルが4年ぶりの20作超え
~海外発タイトルも53作と初の過半数を超える〜
2024年のスマホゲーム市場動向を総括する振り返り調査をおこないました。
調査概要
この調査は毎年スパイスマートでおこなっており、スマホゲーム市場の1年を総括する振り返るものとなります。
日本App Storeにおけるセールスランキングにおいて、スパイスマートの独自集計に基づき各年の年間平均トップ100アプリを算出し、(以下、「トップ100」)タイトル傾向をさまざまな角度から分析しました。
本リリースではその調査で明らかになったタイトル傾向を一部紹介します。
◆トップ100における新規タイトルランクイン本数

トップ100のうち新規タイトルが20タイトル以上となったのは2020年以来。
『Pokémon TCG Pocket』がトップを独走しました。また『学園アイドルマスター』など日本発IP作品や韓国WEBTOON発の『俺だけレベルアップな件:Arise』もヒット。『ゼンレスゾーンゼロ』や放置系RPG『キノコ伝説』などが注目されたほか、『Wizardly』『ラグナロク』などPCゲーム発作品の人気となりました。
一方で、2025年で運営10年以上となるタイトルは24タイトルとなり、長寿作品が粘り強い人気を誇る日本市場の特徴といえます。
◆トップ100に占めるIPタイトル傾向

トップ100のうち40タイトルがIP関連。近年は40タイトル前後で安定しており、IPタイトルの安定的な強さが見て取れます。
傾向としては、「ポケットモンスター」「ドラゴンクエスト」など日本発の家庭用ゲーム原作作品だけでなく、海外PCゲーム原作も含めたゲーム原作の作品が24タイトルを占めました。その一方で「ドラゴンボール」や「ワンピース」など長寿のアニメ原作の長寿作品人気も根強く見られます。
◆トップ100の地域別分布傾向

海外発タイトルが53と、調査開始以来初めての過半数超えとなりました。
主に中国ゲーム企業が開発をおこなっている放置RPGやストラテジーゲームが人気を博していることに加えて、本格RPGタイトルが増えてきたことが背景と考えられます。
『原神』『ブルーアーカイブ』『崩壊:スターレイル』などのRPG作品では、ゲームシステムだけでなくSNSでのキャラクターへの反響が高く、世界観やキャラクターの人気が定着していることが「SNSから見るヒット傾向」(※)調査からもわかりました。
※「SNSから見るヒット傾向」調査はゲーム公式Xアカウントの動向などの統計データをもとにおこなっており、本レポートで公開中です。
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また、スマホゲームトレンドをオリジナル月表で振り返る「業界振り返り月表」の一部を公式noteで公開中です。合わせてご覧ください。