【調査】2024年以降リリースのIP原作スマホゲームタイトルを分析
スマホゲームの分析支援を行う株式会社スパイスマートは、2024年以降にリリースされたIP原作スマホゲーム41タイトルを対象に、原作媒体、アニメ展開時期との関連性、ランキング傾向、ジャンル構成などの傾向を分析した調査レポートを公開しました。
調査概要
調査期間:2024年1月1日〜2025年4月30日
調査内容:リリース初速の結果と、作品原作となる漫画、小説、アニメ、あるいはゲームの展開時期から鑑みた対象としているターゲット層の世代や展開メディアのトレンドを解析
調査対象:期間中リリースされた新作スマホゲームタイトルのうち、LIVEOPSISの取得データにてグロスランキング200位以内に入ったことのある、アニメ・マンガ・小説などを原作とする作品。
(タイトルリリース前に、スマホゲーム以外のメディアにて原作が展開されていた作品、アニメ展開も含めて発表時からスマホゲームも視野に立ち上がったと推察できる作品を含む)
※ただし、以下は除外
・スマホゲーム展開が先行し、その後スマホを原作として、アニメ、漫画展開がされたタイトル
・芸能人、アイドル、Vtuber、実在のスポーツ選手やチームを題材とした作品
・定額買い切り型のアプリゲームは(コンソールゲームのスマホアプリ移植にあたるタイトル)
9割以上がアニメ展開、少年誌原作の中にはWEBマンガ発作品も登場
調査したタイトルのうち、全体の92.7%にあたる38タイトルがアニメ展開されていました。なかでも漫画原作タイトルが14本と最も多く、34.1%を占めています。

その多くは「週刊少年ジャンプ」などの週刊連載の少年漫画誌が中心(約⅓に相当する14作)ですが、近年ではWEBマンガ発の作品も増加傾向にあります。原作開始から経過年数10年未満の新作IP7作品のうち3作は「少年ジャンプ+」や「マガジンポケット」、X(旧Twitter)など、WEBメディア・SNS発となっていました。
また、アニメ放映後から半年以内にリリース、あるいは今後アニメ展開を控えるタイトルは全体の34.1%にあたる14作品。作品の中にはアニメ化の時点でゲーム展開も視野に入れた発表がおこなわれているプロジェクトタイトルもある一方で、初回の展開から一定の年数が経過した作品においても、新たにアニメが制作されている事例もあります。

アニメ化と同時展開される新IP:スピード重視型の登場
漫画が原作タイトルの中には『ジョジョの奇妙な冒険』『聖闘士星矢』『ドラゴンボール』などの“ジャンプ黄金期”作品が並ぶ一方で『【推しの子】』などの新しい作品群が並び二極化が見られます。特に『怪獣8号』『戦隊大失格』『桃源暗鬼』と連載開始から5年未満の作品が確認できました。
●原作開始から5年未満のIP作品(抜粋)

新展開のあるIP作品がセールスランキングTOP20に集中
調査した41タイトルのうち26作品がリリース月にトップ50位以内ランクインと半数を超えました。
そのうちリリース後に月間平均TOP20入りを果たした3タイトルはいずれも、原作側で新たな展開が行われています。具体的には続編の連載開始や再アニメ化、新作アニメの制作発表などがあり、これらの作品ではIPを“現在進行形の資産”と捉え、IPの認知や熱量を再び高める活用方法として、ゲーム化もその一環として活用されていると考えられます。
なお、本レポートでは各タイトルの詳細分析や、ゲーム・小説原作タイトル分析のほか、ジャンル構成や複数IPを横断するタイトル分析などもおこなっております。
調査結果の詳細をご希望の企業様は、LIVEOPSISからお問い合わせください。
お問い合わせ先:LIVEOPSIS
スパイスマートでは、今後もスマホゲーム市場におけるIP活用事例を調査し、IPビジネス支援やマーケティング戦略に活用できる実践的データ提供を行ってまいります。
本調査結果については、スパイスマートが運営するスマホゲーム専門運営ソリューション『LIVEOPSIS(ライブオプシス)』の会員向けレポートとして毎月提供中です。