【調査】セールスランキングTOP100入り新作タイトルに見る事前登録プロモーション最新トレンド、事前登録の短縮化とストア集約化が進む
ユーザー参加型キャンペーンやYouTube・Discordなどを活用したコミュニティ活用の取り組みも拡大
株式会社スパイスマートは、日本のスマートフォンゲーム市場における事前登録プロモーションの最新動向の調査をおこないました。
調査の結果、事前登録期間は平均60日へとさらに短縮化傾向に、また「X(旧Twitter)」などが減少し1年で64%→23%へと急減するなど、チャネルの絞り込みと“参加型プロモーション”へのシフトが進んでいる実態が明らかになりました。本リリースでは、こうした変化の最新傾向を紹介いたします。
調査概要
調査期間:2024年3月〜2025年2月
調査対象:リリース後90日以内に日本App Storeセールスランキング100位以内に一度でも入ったことのある87タイトル(※)
※買い切りアプリは除外
調査内容:最終事前登録者数とリリース初動の売上指標、事前登録からリリースまでの日数、登録方法の傾向、X・YouTube・Discordなど公式アカウントの運用状況など
本調査は、スパイスマートが提供するスマホゲーム分析・運営ソリューション「LIVEOPSIS」で保有する事前登録情報を用いて、各タイトルの施策内容や傾向を調査したものです。
事前登録からリリースまでの期間は昨年よりさらに短縮、平均60日に
調査対象タイトルのうち、過半数が事前登録開始から50日以内にリリースしており、平均日数は約60日。2023年の約70日、2024年の約64日から継続的な短縮傾向が見られました。
登録ユーザーの熱量維持やプロモーションの変化に加え、開発サイドのスケジュール設計など複合的な要因が背景にあると考えられます。


事前登録手法においてXなどのチャネルが減少、アプリストアへの集約化が進む
2025年に調査対象となったタイトルでは、X、公式サイト、予約サイトでの事前登録を採用する比率が2024年の前回調査時から大幅に減少しました。
なかでもXの採用率は2024年の64%から2025年には23%に、公式サイトや予約サイトでの実施は20%以上減少しています。一方で、アプリストア予約は、予約からダウンロードまでをシームレスで行える強みからか採用率は引き続き高く傾向は変わらず、結果として「複数併用」から「絞り込み」へと移行しつつある動きが進んでいると考えられます。

ユーザーとの接点を深める「参加型・共創型」プロモーションが拡大
YouTubeやDiscordをコミュニティツールとして活用し、ファンとの接点を深める事前登録施策が増加傾向にあることがわかりました。特に公式YouTubeのチャンネル登録者数は、前回2024年の調査時よりも大幅に増加傾向に。
たとえば『ゼンレスゾーンゼロ』ではユーザー参加を指定条件としたキャンペーンや二次創作募集、Youtubeなどでのカウントダウンパーティーを実施したり、『学園アイドルマスター』では事前登録ポイントが一番多かった地域に学園アイドルマスターが会いに行く地域対抗の「事前登録合戦」を、『ツリーオブセイヴァー:ネバーランド』ではユーザーが参加するお絵描きバトルを実施など多様な事例が確認できました。ユーザーが「見る・登録する」だけでなく、「参加して、盛り上げる」構造のプロモーションが目立ちました。
事前登録は依然として重要な認知拡大の手法でありながら、その手法は多様化し、短期集中でファンの熱量を維持し高める設計が求められています。
本レポートは、こうした市場変化に即したプロモーション設計のヒントとしてご活用いただけます。
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