【調査】スマホゲームのSteam移植事例
〜スマホ発タイトルのsteam版リリース事例を調査、背景に日本Steam市場の急成長〜
株式会社スパイスマートは、スマホゲームとしてサービスを開始した後にSteam向けにリリースされたタイトルを独自に選出しその動向や特徴を調査したレポートを公開しました。本リリースでは特に代表的な事例を抜粋して紹介します。
【調査概要】
調査期間:2025年8月
調査対象:日本App Store・Google Playにおいて基本無料アプリゲームとして配信を開始し、その後日本Steam向けにもサービスを開始した37タイトル(※)
調査内容:iOS/Android版および日本Steamでの配信時期や海外Steamの関連情報も併せてその詳細調査、配信後の売上ランキング推移や日本・海外でのユーザー評判など
※スマホ版のスピンオフとしてSteamでリリースしたタイトルを含む。またスマホ・Steam版の同時リリースは対象外
※本レポートでは、2025年8月の調査時点において、日本Steam版をリリースしたスマホタイトルの中から日本および海外市場でランキング推移などに顕著な変化が見られた事例を独自に選出・整理しました。
(対象はあくまで公開された情報やデータをもとにランキングや同時接続数などの動向が確認できたタイトルであり、特定の評価を前提としておりません)

スマホ発タイトルが新たにユーザーを獲得する場としてのSteam
スマホゲーム市場で人気を博したタイトルが、Steam市場で新たなユーザーを獲得する動きが活発化しています。
この背景には、Steam市場の急成長があります。Valve社によると、日本のSteamユーザーは過去5年間で急増し、2025年3月には同時接続者数が4,000万人を突破したと発表(※)されています。世界でも有数の成長市場の1つとして注目されている流れを受け、ゲーム企業各社ではモバイルに加え、さらなるユーザー層の獲得を目的にSteam向けの配信を開始するタイトルが増えています。
(※)出展:Steam 公式ブログ「Steam-2024年の振り返り ツール、機能、データで振り返る2024年」
https://store.steampowered.com/news/group/4145017/view/751641001553035271
レポートでは、英語版で同時接続者数8万7,453人を記録し、Steamセールス首位を米国・カナダ・シンガポールなど複数地域で獲得するなど、英語圏で人気が爆発した『ウマ娘 プリティーダービー』など、複数の事例を取り上げています。
スマホではランク圏外だったタイトルがSteamでランキング上位獲得、またApp Store順位を上回る人気が出る作品も
『スノウブレイク:禁域降臨』はスマホ版ではApp Storeランキング圏外だったものの、Steam版ではランキング2位入りを果たし、同時接続者数はリリース初期の約3倍に達しました。また『レスレリアーナのアトリエ』は2023年9月のスマホ版配信から4か月後にSteam版をリリースし、App Storeセールス77位に対し同期間の国内Steam売上ランキングで首位を獲得。いずれもPC向けの高画質グラフィックなどが評価された例といえます。
Steam向けにリリースされる長期運営タイトルやシリーズ新作
『サマナーズウォー: Sky Arena』は2014年のスマホ版リリースから9年半後、2024年にSteamで配信を開始。『呪術廻戦』や『鬼滅の刃』とのコラボをきっかけにSteam売上ランキングTOP10前後まで食い込み注目を集めました。また『Wizardry Variants Daphne』のようにPCゲームシリーズの新作がSteam版でリリースされた例や、『Among Us 3D』のように既存タイトルを3D化してリリースした事例なども調査しています。
レポートについて
今回調査対象としたタイトルは次の37作品となります。(Steamリリース日昇順)2025年8月の調査時点において、日本Steam版をリリースしたスマホタイトルの中から日本および海外市場でランキング推移などに顕著な変化が見られた事例を独自に選出・整理しています。

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